
前節湘南ベルマーレ戦は0−4で敗戦。
チョウ・キジェ監督がベースを作った湘南ベルマーレにいいようにやられてしまいました。
そして今節はチョウ・キジェ監督率いる京都サンガとの対戦。
結果は0−1で敗戦。
2018シーズン以来のリーグ戦連敗。
結果として連敗にはなりましたが、内容はそこまで悪くない。
決めるべきところで決めていれば結果は違ったはずです。
▼試合詳細は公式HPへ▼
人がシステムをいかすのか?システムに人がいかされるのか?
京都サンガ戦で注目したこと、気になったことをまとめます。
- 連敗、そして3試合無得点
- システムが先か、選手の個性が先か?もう一度考えてみる
- 橘田と瀬古のダブルボランチがおもしろい
一つずつ見ていきましょう。
連敗、そして3試合無得点
前節湘南ベルマーレ戦に続き、京都サンガ戦も無得点で敗戦。
ほとんど決定機を作れなかった湘南ベルマーレ戦と比べると、京都サンガ戦は決定機の数は多かった。
ただ決められない。

序盤ダミアンの決定機が決まっていれば・・・。
いろんなプレッシャーから開放されて楽になったはず。
やはり点を取るべきところで取れないと、こういう展開になる。ここ最近の試合で点を取れていなくて追いかける展開が多いので、ゲーム運びの難しさを感じている。取るチャンスはあると思うので、あとは最後の精度のところ。そこでどれだけ質を高められるか。そこで取ることができればゲームの主導権が握れると思う。
試合終了後選手コメント 川崎フロンターレ 車屋紳太郎のコメントより抜粋
その後もチャンスは作れていました。
だからこそ先制して主導権を握りたかった。
でもチャンスで決められない。

0−0の時間が長くなればなるほど、フロンターレにとっては心理的な負担が大きくなりますよね。前節負けているだけにその負担はより大きい。
逆に京都サンガにとっては強気になれる状況ですね。
この心理的な差は失点シーンにも表れています。
京都サンガのサイドバックが強気にオーバーラップし、クロスを入れたからうまれた失点。

佐々木にとっては不運でしたね。
その後スーパーなカバーリングでチームを救ったから帳消しだと思いますが。
最近はミスで失点に絡むこともあったので、中断期間でしっかり休んでほしいです。
失点してからも攻撃は悪くないし、チャンスも作れていました。
でも結果は無得点で敗戦。
終わってロッカーに戻ってきて、チームの雰囲気は、あまり良いものではなかった。
試合終了後選手コメント 川崎フロンターレ 瀬古樹のコメントより抜粋
3日後に天皇杯はあるものの、リーグ戦は京都サンガ戦を終えて中断期間に入ります。
悪い流れを断ち切るという意味で、このタイミングでの中断は救いの手です。
しっかり休んでリーグ再開に備えてほしいです。

天皇杯は勝利して、気持ちよく休んでほしいなぁ。

システムが先か、選手の個性が先か?もう一度考えてみる
人それぞれ個性は違うし、チームでやろうとしていることは大きく変わらない。ただ現状の試合内容からして、みんなの個性がゲームの中で発揮できているかというと、そうではないと感じている。
試合前の選手コメント 川崎フロンターレ 家長昭博のコメントより抜粋
家長のコメントを読んでハッとしました。

今のフロンターレってシステム優先になりすぎてるのかも?
4−3−3のシステムにはめようとしすぎて選手の個性が埋もれている?
2020シーズン、2021シーズンを圧倒的な強さでリーグ優勝した川崎フロンターレ。
その時から採用されたシステムが4−3−3。
当然のように今シーズンも4−3−3でスタートしています。
でも今のチーム状況で4−3−3は最適解なのでしょうか?
4−3−3で圧倒的な強さを発揮した背景には、システムに合致した選手がいたからです。
アンカーの位置で守備範囲も広くボールもさばける守田。
強力なエンジンとして中盤を制圧していた田中碧と旗手。
左サイドを単独でも連携でも崩せて、ゴールもアシストもできる三笘。
彼らの能力や個性を最大限いかせるシステムが4−3−3でした。

右からも左からも中央からも来る攻撃。
その上強烈なハイプレスからのショートカウンター。
相手にとっては驚異でしかない。
彼らがいなくなった今、当時の強さを再現することは必要なのでしょうか?
確かに今の選手たちを成長させて、当時を再現するのは理想的です。
でも選手は入れ替わり、チームは新陳代謝していくもの。
選手も人なので個性も違えば特徴も違います。
ならば、今いる選手の個性や特徴が最大限発揮できる戦い方やシステムを模索する。
そして変化していくことも考える必要があると思います。

強烈な成功体験を捨てるのって勇気がいります。
でも一度捨てないと新しい何かが生まれないのも事実です。

橘田と瀬古のダブルボランチがおもしろい
4−3−3システムからの変化を提案しましたが、現状は4−4−2または4−2−3−1が最適なシステムではないかと思います。
京都サンガ戦でも失点後に橘田と瀬古のダブルボランチの4−4−2に変えました。

京都サンガが引いたこともありますが、攻撃面でも守備面でも安定してました。
特に瀬古は縦にパスを入れる意識が上がってきているように感じます。
実際に良いパスを何本も通してましたね。
今シーズン橘田とシミッチのダブルボランチでスタートする試合もありました。
いずれの試合でもダブルボランチの安定感はチームにとってプラスに作用しているように思います。
ただ後ろに人を割く分、前からのハイプレスがハマりにくい。
また縦に速い攻撃もハマりにくいという副作用はあります。

どのシステムを採用しても一長一短あるんですよね〜。
だからシステムに選手をはめるより、選手の良さをいかせるシステムに柔軟に変化していくのは自然な流れ。
1+1が3にも4にもなるようなシステムなら、どのシステムを採用しても強いはず。
まとめ
前節湘南ベルマーレ戦は0−4で敗戦。湘南ベルマーレにいいようにやられてしまいました。
そして今節は京都サンガとの対戦。
結果は0−1で敗戦。
京都サンガ戦で注目したこと、気になったことは次のとおりです。
- 連敗、そして3試合無得点
- システムが先か、選手の個性が先か?もう一度考えてみる
- 橘田と瀬古のダブルボランチがおもしろい
3日後に天皇杯はあるものの、リーグ戦は京都サンガ戦を終えて中断期間に入ります。
悪い流れを断ち切るという意味で、このタイミングでの中断は救いの手です。
また連敗で流れは良くないものの、リーグの折返し地点で首位に勝ち点差1の3位。
全然悲観的になることはないですね。
まずは天皇杯を勝利して、しっかり休んでリーグ再開に備えてほしいです。
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