
前節北海道コンサドーレ札幌戦は5−2で快勝。
あいだに開催された天皇杯はJ2の東京ヴェルディに敗れ終戦。
なかなか波に乗れない中、今節はホーム等々力でジュビロ磐田戦。
結果は1−1の引き分け。
やはり波に乗れない。。
試合内容は悪くないのですが、、、。
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鬼木監督「同じ目を持てるようにしていく」
ジュビロ磐田戦で注目したこと、気になったことをまとめます。
- 天皇杯敗退のショックを振り払いたい
- 後半はパスの出どころ大島僚太をおさえられ
- 不動の右サイドバック山根視来のケガ
一つずつ見ていきましょう。
天皇杯敗退のショックを振り払いたい
6月22日に行われた天皇杯。
J2の東京ヴェルディに敗れ、今シーズンの天皇杯は終戦。
ACLに続き2つめのタイトルがなくなってしまいました。

夏が来る前に2つタイトルがなくなるショックは大きいですね。
しかもアンダーカテゴリーのチームに負けるショック。。
さらに川崎市民にとっては因縁の東京ヴェルディに等々力で負けるショック。。。
と、ショックを受けてばかりではおもしろくない。
このショックはジュビロ磐田戦で振り払いたいところ。
前半はそんなショックをまったく感じさせない試合内容でした。
谷口、車屋の両センターバックと大島くんのトライアングルが機能。

ジュビロが前から来なかったのでかなり余裕がありましたね。
3人で回しつつ、タイミングよく縦に入れる大島くんのパスが効いてました。
前半の入りのところでもう少し前線からプレッシャーをかけたいというのはありましたが、一つは受け入れてしまったこと。もう一つはセンターバックのところ、プラスアルファ、大島選手のところで我々のワントップの健勇(杉本健勇選手)がプレッシャーをかけると、はがされてしまって時間を作られてしまったこと。これが前半の押し込まれた原因なのかなと思っています。
試合終了後監督コメント ジュビロ磐田 伊藤監督のコメントより抜粋
前半はパスを回しながらジュビロ磐田の陣内に押し込む展開。
相手陣内で試合を進めながらボール保持率が60%超えているので、データから見ても優位に戦えていたことがわかります。
ただ、前半のシュート数が3本は少ない。
相手を圧倒しながらもなかなか決定機が作れない状況はもったいないですね。
前半は距離感がすごく良かったし、取られてもすぐに回収することもできた。すごくやりやすかった。得点シーンに関しては押し込んでいる中で、背後という良いゴールだった。折り返しが来たら自分も決められる位置にいた。今までは動かしながら背後というのがなかったので、ああやって押し込んでいる中で背後を取れたのは、これからの攻撃の良いヒントになると思うし、ああいうのを増やすことができたらチャンスが増えると思う。ただ、こういう試合で勝てないと優勝はないと思っている。それぐらい前半も良かったし、圧倒できていた。やっぱり2点目を取らないと1発のコーナーキックでやられてしまう。もったいない試合だった。
試合終了後選手コメント 川崎フロンターレ 小林悠のコメントより抜粋

後半はパスの出どころ大島僚太をおさえられ
前半はジュビロ磐田を圧倒しながら1−0。
後半に入りジュビロ磐田は戦い方を変更してきました。
後半に入ってセンターバックとアンカーの大島選手のところにプレッシャーをかけようとしたところで、オーガナイズを変えました。
5-3-2にして晃太郎(大森晃太郎選手)と健勇の2トップ気味にしました。大島選手とセンターバック2人を抑えるというところ。ここが前半見ていてすごく重要だなというところでコーチ陣といろいろ話した中で、そこを潰しに行った方がいいなと。そこにいい状態でボールを入れさせない。
試合終了後監督コメント ジュビロ磐田 伊藤監督のコメントより抜粋

ジュビロ磐田の伊藤監督はコメントが理路整然としていてわかりやすいですね。
フロンターレのオールドファンにとっては懐かしい方でもあります。
将来フロンターレに戻ることはあるのだろうか?
前半は谷口、車屋両センターバックと大島くんにいいようにやられたので、そこをおさえる戦略。
川崎フロンターレとしては両センターバックと大島くんのところに食いつかせて引っくりかえしたい。

相手が前に出てくる力を利用してカウンターで仕留めたい。
でも今年はこの戦略がうまくはまらないイメージ。。
1−0の場合は先に追加点が取れればかなり楽になるんですけどね。
と、理屈上では良いイメージが描けるのですが、実現するのはむずかしい。
ジュビロ磐田のディフェンスがはまりだすと前半のようなパス回しはできず。
試合の流れはジュビロ磐田のペースへ。
相手が来るというのはみんな頭ではわかっているはずなのですが。どういう形で前から来るかというのは、試合前にも話をしていました。そこを見つけられるかどうかとか、少し距離が延びてしまったりとか、あとは(相手が)いても(パスを)つけていく。前半なんかはマークがいても前の選手につけていっていたので、そうするとだんだん入れ替わりなんかもありましたけど、それが後半すこし少なかったかなというふうに思います。ただ、そこも全員が相手を見られる目を持ってやっていかないといけないと思いますし、あとはチーム全員、サブも含めて同じ目を持てるようにしていくことが必要だと思います。
試合終了後監督コメント 川崎フロンターレ 鬼木監督のコメントより抜粋
相手が前からプレスに来た時にどうやってかわすのか?
鬼木監督のコメントを読むと、相手を外してボールを前に運ぶための意思疎通が必要そうです。
パスを出す側受ける側の意思疎通。
ボールに関わっていない選手の動きだし。
相手をどうやって動かして崩すかのイメージの共有。
「チーム全員の目をそろえる」とは、チームの中心である家長や大島くんが見ている世界を全員が見えるようになること。

多くの選手が家長や大島くんと同じイメージを描けたとしたら、
前からプレスに来られても平然とパスが回りそうですよね。
目標は高いですが、間違いなく目指す価値がある。

不動の右サイドバック山根視来のケガ
気になるのは途中で交代した山根の状態。
山根からバツサインというか、足を怪我したかもとメディカルからも言われていたので、そういう意味で早く1回切って、彼を外に出してあげる作業をしたかったというところです。
試合終了後監督コメント 川崎フロンターレ 鬼木監督のコメントより抜粋
プレーを途中で切ってでも交代させたかったというくらいなのでちょっと心配です。
川崎フロンターレに加入して以来、ほぼ全試合出場しているような選手が離脱するとなると。。。
山根の離脱を想定すると、おそらく右サイドバックの一番手は橘田。
最近は左サイドバックに入ってますが、ジュビロ磐田戦も最後は山根の代わりに右サイドバックをやってました。
なので、左サイドバックに佐々木、右サイドバックに橘田の配置になりそうです。
しかし、ここでがんばってほしいのは松井。
ACLや天皇杯で右サイドバックで出場し経験も積めているので、このチャンスでリーグ戦のスタメンを狙ってほしいですね。

やっぱりACL、天皇杯とリーグ戦は違います。
家長や大島くんと同じイメージを共有するには、彼らと一緒に試合に出ることが重要なんですよね。

なによりも山根が重傷でないことを祈ります。
ここまでがんばってきたのに、ケガでW杯に出られないなんて悲しすぎます。
まとめ
天皇杯でJ2の東京ヴェルディに敗れ、今節はホーム等々力でジュビロ磐田戦。
結果は1−1の引き分け。
前半は圧倒的にボールを支配し先制したものの、後半に追いつかれました。
ジュビロ磐田戦で注目したこと、気になったことは次のとおりです。
- 天皇杯敗退のショックを振り払いたい
- 後半はパスの出どころ大島僚太をおさえられ
- 不動の右サイドバック山根視来のケガ
なかなか波に乗れずモヤモヤする今シーズン。
今年は将来大きく羽ばたくための助走期間なのかもしれないです。
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